方丈記に、似た運命

— 懐かしい古典が、今、蘇る —

卵巣嚢腫に関する質問に答えます②


前回からの続きです。

ちなみに、僕の独断と偏見で回答しています。
あしからず。。。

●腹腔鏡下手術と開腹手術、何が違う?
比較して書くと、次のような違いがあると思う。

         腹腔鏡下手術  開腹手術
――――――――――――――――――――――――
 体への負担   少ない     大きい
 入院期間    1週間程度   2週間程度
 腫瘍の大きさ  小さい     大きい
 費用      高い      安い
 回復の早さ   速い      遅い
 手術内容    穴を開けて手術 切って手術
 キズ      ほぼ無傷    切った跡が残る

それで、これら2つの手術だけど、手術を受ける本人が選ぶことはできない。
要望は伝えられると思いますが。。。
基本的には、腫瘍の大きさに応じて、大きい場合は開腹手術、小さい場合は腹腔鏡下手術となるはず。

まー、欲を言えば、腹腔鏡下手術の方がいい。
やっぱり、身体への負担が違うから。
開腹手術をすると、体の動かし方とか、何かの拍子に痛みが出ることもあるから。

それから、開腹手術をすると、当然だけど、傷跡は残る。
僕の妻も、1回目の卵巣嚢腫の手術は、開腹手術だった。
だから、下腹部に7センチ程度のお腹を切った跡が残っている。

●手術費用はどれぐらいですか?
これは、手術の内容にもよる。
で、ネットでちょっと調べてみたけど、だいたい15万円から20万円と書いてある場合が多いと思う。
但し、この金額は、保険適用(3割負担)の場合。
但し、実際には、健康保険証&健康保険限度額適用認定証を提示することで、これよりもさらに安くなる。

この健康保険限度額適用認定証というのは、これを提示することで、どれだけ医療費が高くなったとしても、ある一定の限度額が医療費の上限額となるもの。
だから、保険適用がある限り、高額の医療費を請求されることはまずない。
例えば、僕の妻の場合だと、腹腔鏡下手術をして、4泊5日の入院で、約6万円の支払いですんでいる。
ちなみに、実際の医療費(保険適用がない場合)は、60万円ほどだった。

ということは、健康保険証&健康保険限度額適用認定証で、どれだけ医療費が安くなっているかが分かると思う。
一応書くと、個室利用とか、オプションを付けると、当然、費用は高くなるので。
僕の感覚では、10万円を超えることは、そんなにはないと思うけど。

●主治医の肩書が少ないが、大丈夫か?
知恵袋を見ていたら、こんな質問があった。
なるほど、確かに、肩書は少ないよりは多い方がいいかもしれない。
でも、正直、肩書は関係ないと思う。
別に、肩書で手術をするわけでもないので。

聞いた話だと、学会や組織に属することで、自動的に肩書は付いてくるらしい。
だから、手術のうまい下手は関係ないとのことだった。

実際、僕の妻の担当医も肩書は少ない。
でも3回手術をしてくれているし、当然、全ての手術が成功している。
何よりも説明が丁寧で、本当に良い先生だと思っている。
逆に、どれだけ肩書が多くても、信頼できない先生だと嫌だなーって思うかな。。。

●先生が信頼できないんですが。。。
知恵袋なんかを見ていると、こういう質問もあった。
信頼できない原因としては、色々あると思うけど、つまりは、

「納得のいく説明がなく、不安が解消されない」

という一言に尽きると思う。

例えば、嚢腫の大きさが10センチを超えると、たいていの場合は、開腹手術となる。
ところが、先生は「腹腔鏡下手術でいきます」と言う。
で、不安に思って、「開腹手術でなくても大丈夫ですか?」と質問をする。
ここで、先生が、患者の不安を解消するように、丁寧な説明をすれば問題はない。
ところが、実際には、そうでない場合もあるらしい。

で、一つ、不安を感じると、次から次へと不安が出てくるのね。
で、「この先生、本当に大丈夫か?」ってなる。
まー、手術を受ける方からすると、不安になるのも十分分かるよね。

個人的には、信頼できない先生なら、先生なり病院なりを変えた方がいいと思っている。
安心して手術を受けるためにもね。
あと、この卵巣嚢腫って繰り返す人は繰り返すから。
僕の妻は3回手術をしているから。
その点も考えると、できるだけ同じ先生にずーっと診てもらうのが理想だと思っている。

まーね、相性的なものもあるから、このあたりは難しいかもしれないけど。
ただ、どんな先生でも、手術はちゃんとしてくれると思うけどね。

●卵巣嚢腫がなくなることがありますか?
ネットを見ていると、「卵巣嚢腫が消えた」という記事がある。
あるいは、「○○療法で卵巣嚢腫が消えた」とかっていうのもある。
僕は、怪しいと思っているけど。
まー、卵巣嚢腫が消えてなくなるなんてことは、まずないですよ。

ただ、病院で診てもらって、先生が「卵巣嚢腫がなくなっています」と言った場合。
この場合は、本当になくなっているから。
その時は、素直に、お礼を言って帰りましょう。

●今、付き合っている人に知らせた方が良いですか?
これはねー、正直、その人次第だと思う。
その時の状況にもよるだろうし。

例えば、我が家の場合。
僕の妻が、初めて卵巣嚢腫になった時は、同棲している時だった。
で、ふつーに話してくれた。
だってね、うちの奥さん、茎捻転の状態で、もう死ぬんじゃないかっていうぐらい痛がっていた。
で、僕としても、これをほっておくことはできないし、まー、そんな事情もあって、ちゃんと病気のことについて話し合いましたよ。
まさか、その後、2回もなるとは思わなかったけど。

●卵巣を残すべきか?
卵巣嚢腫の手術の前には、必ず、先生から卵巣を残すかどうかの話が出る。
それで、卵巣というのは、左右に1個づつ計2個あって、1個を取ったとしても妊娠はできる。
あっ、念のために書くけど、男の人の身体にはないから。

それで、卵巣を取るか取らないかというのは、色々話し合って決める。
年齢、子どもの有無、手術の回数、本人の意志、その他、まー、総合的に判断する。
あと、ホルモンバランスにも影響してくるとかで、僕だったら、可能な限り残すと思う。

で、我が家の場合で言うと、僕の妻は、卵巣嚢腫に3回なっている。
しかも、そのうち1回は、茎捻転を起こして本当に大変だった。
それで、3回目の手術の時に、片方だけ取っている。
当然、先生とも十分話し合って決めている。
あと、本人の意思に反して、卵巣を残したり取ったりすることはないので、その点は問題ないかと。

今回はこの辺で。

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