方丈記に、似た運命

— 懐かしい古典が、今、蘇る —

長嶋茂雄④


前回からの続き。

●自己分析①
私の場合は、もう33年、プロ野球に入ってからですねー、まあ、ゴールデンボーイという形で、
そして、天才的プレイヤーという、そういうことですねー、みなさんからそういう形容をですね・・・

●自己分析②
マスコミのみなさんから、色んな天才野球児現れるとか、んー、ハリケーンだとか、色んな形容をいただきましたよ。

●自己分析③
大変手前みそになりますけども、僕の現役じぶんてのは、まあ、皇室男なんてね、
非常にロイヤルのみなさんが観戦なさると、猛打炸裂という形でね・・・

※なかなか自分のことをこうは言えない。

●ノックアウトされた入来に対して。
入来、お前は何をやってるんだ、お前は。いつも一緒じゃないか、お前は。しっかりやれ!
名前は、君なんだっけ?

※長嶋さんが名前を覚えないのは有名だけど、この流れで名前聞く?

●ナイスピッチングをした入来に対して。
いやー、入来がよう投げてくれましたねー。133(球)。もう、球威劣らず、制球乱れる・・・最高の投球内容でした。

※球威劣らず、制球乱れる、で、最高の投球内容ですか?

●中畑清との日本シリーズの話で。
えー、シリーズの短期決戦というものは、キーゲームはどこかというと第二戦なんですよね。
1、2、3、4、5、6、7ゲームの中で1つ挙げるといえば、キーゲームはセカンドゲーム。
初戦よりも第二戦が非常に大事っていう、よく我々のね・・・

※なるほど、日本シリーズは、初戦よりも第二戦が重要なのね。

●宮本和知との日本シリーズの話で。
キーマークはね、第二戦と。
第二戦がね、キーゲームとよく言われたもんですよ。
なぜ、第二戦がね、キーゲームになるかっていうね・・・根拠はね、別にそうある方じゃないだけども・・・

※第二戦が重要ということに根拠はありません。

●今の巨人に必要なものを3つ挙げてくださいと言われて。
キャッチャーでしょうね、1つは。キャッチャーのポジション。
で、第2番目がですね、ストッパーでしょうね。
じゃあ、3つ目はどうかっていうと、3つ目はもうありません。

※2つということですね。

●試合前に、梨田監督との話で。
梨田監督:今日先発、あのー、3年目の高木っていうのを・・・
長嶋さん:あー、そう。
梨田監督:若いピッチャーも出てきてますし・・・
長嶋さん:ふーん。今日、誰行くの?アタマ(先発)で・・・
梨田監督:高木っていう・・・
長嶋さん:あっ、高木っていう・・・

※梨田さんの話、聞いていませんね(笑)

●2000年に巨人が優勝した時に、徳光さんとの会談で。
徳光さん:ミラクルっていうのは、このためにあったんじゃないかって・・・
長嶋さん:ええ、そういうことでしょうねー。
あのゲーム、うちから言わせればね、まさに奇跡よりもスーパーミラクルですかね。
     スーパーが付きますよ。
徳光さん:「超」ですね。
長嶋さん:ええ、「超」ですね。スーパーミラクルでしょうね。
徳光さん:こんなシナリオはあれですよね・・・
長嶋さん:どんなシナリオでもね、橋田先生でもね、そりゃもうね、ある程度構成はできるでしょうけども、
     あれは予想は付かないだろうし・・・
徳光さん:ですよねー。
長嶋さん:あの時の江藤の顔はね、何かこうね、んー、一点をですね集中しながらですね
     あのお人好しの江藤が、表情がね、何か鬼のようなそういうね変わりましたよ表情が。
徳光さん:はあー。
長嶋さん:で、あたりそのものはね、江藤のあの優雅なね、華麗さの角度のいいホームランじゃ無かったんですよ。
     ちょっと角度が低かったでしょ。角度にして41、42度かな。
     彼のいいのは、45度から46度の角度・・・
徳光さん:はあー。
長嶋さん:あのドームの中でね、まさにあれでしょ、稲妻でしょ。
     稲妻が走りましたよ。
徳光さん:はあー。
長嶋さん:その稲妻のね、一つの光がね、ダッグアウトにバァーと入ってきましたよ。
徳光さん:はあー。
長嶋さん:みなさんね、嘘かもわかんないけど、本当なんだから。
     稲妻が走りましたよ!
徳光さん:本当ですねー。
長嶋さん:あの試合、本とにね、人を引き付けるね、心を揺さぶるね、そういうものっていうのは、
やっぱりね、1-0のね、完封ピッチングが凄さをね、引き付けるね、凄みですよ。
徳光さん:はい。
長嶋さん:それで、完封の場合はね、1-0の場合は凄みなんですが、
     バッティングでああいう江藤の打ったようなのは、凄みじゃなく、うーん、もう、凄さかな。

※長嶋さんの魅力満載。
奇跡よりもスーパーミラクル。
ホームランの角度が41、42度。
最後の「凄みじゃなくて凄さ」に至っては、わけわかんねー。

●2000年に巨人が優勝した年に、テレビ番組での会談で。
女子アナ:今年、野球以外で楽しかったことって?
長嶋さん:野球以外で楽しかったこと?
     野球以外で楽しかった事って、あまりにもね、レギュラーシーズンはね、ああいう戦いで、
     んー、厳しい戦いを強いられましたからね、楽しさっていう他に求めることもできなかったし。
     野球以外無かったんじゃないかな。
女子アナ:野球以外で楽しいことは一切?
長嶋さん:無かったね。
女子アナ:はい。
長嶋さん:ただ一つ、あると言えば、やっぱり、その時の勝利をしたゲームでしょうね。

※結局、これも野球の話。
それだけ、野球が好きなんだよね。
・息子一茂を野球場に連れて行って、一茂を忘れて帰る。
・野球場にタクシーで行って、帰りに車がないと大騒ぎする。
これなんかもそれだけ野球に集中しているってことだろうね。

●キャンプで大洋の屋鋪を指導した後のコメント。
まー、今年は、屋鋪君も期待できるんじゃないでしょうかね。
相当目の色も変わったし、ヒゲの色ツヤもかなり・・・

●バントサイン事件
関口さん:代打を告げる時に、バントの格好をしながら「代打、永池」というのが・・・
江川さん:代打、高田っていうのもありましたよね?
関口さん:本当なんですか?
長嶋さん:これはですね、高田じゃなくて土井の時もあったんですよ。
関口さん:作戦的に大丈夫なんですか?
長嶋さん:これはね、相手に疑心を与えるんですね。
関口さん:なるほど。敵をおとしいれるんですね?
長嶋さん:いえ、敵をおとしいれるとかそういうことじゃなくてね・・・
関口さん:敵をかく乱した?
長嶋さん:いえ、撹乱と言うのでもないんでしょうけど・・・
関口さん:思わず、手の内をバラしちゃったということはないですか?
長嶋さん:いえいえ、そんなことはありません。

今回はこの辺で。

次のページ>>長嶋茂雄⑤
前のページ>>長嶋茂雄③


> > > 04

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう